工務店設計キリマンジャロのいろいろ記録

建築に関することや、建築士試験の体験談をぼちぼち記録

共同住宅(長屋)の省エネの届出 必要な建物、ルートを選ぶ

こんにちは!

 

私は主に住宅の設計をしていまして、住宅の確認申請や外皮計算などは何度も提出したことがあります。

そんな中で先日、はじめてアパートの省エネの届出に挑戦しました。

教えてくれる人なんていないのでネットで調べまくってやっと提出できました。

 

アパートと言っても今回挑戦したのは「長屋」です。

 

長屋の省エネ届出とネットで調べても基礎を書いている記事が無く、少しばかり苦労しましたので記録としてブログに書こうと思いました。

私のように初めて省エネの届出を提出するという方に向けてルートの紹介や、長屋で提出する注意点などを書いていきます!

どこかの困っている設計士さんの役に立てば幸いです。

 

まず、住宅の用途省エネの届出が必要になるのは延床面積が300㎡以上の規模の建物です。共同住宅、長屋も住宅の用途に含まれます。

 

着工の21日前に所管行政庁への届出が必要です。民間審査機関の評価書があれば3日前までで可という話もありますが今は置いておきます。

 

 

ただし、延床面積が300㎡でも外部の共用部の廊下やバルコニーなど外皮の外の面積は含まなくてよいです。

外皮内の延床面積が300㎡以上の場合に省エネの届出が必要になってきます。

 

そして、適合義務ではなく届出義務というところもポイント。

適合義務でないのであれば適合してなくても良いのか?という疑問を今回提出する市役所に問い合わせたところ、適合していないものを出されたことは無いですが…という回答でした。

 

なにはともあれ、届出が必要だ!となったらルートを選びます。

 

省エネの計算ルートには、

①標準計算ルート

②フロア入力法

③仕様ルート

の3種類があります。

 

改正建築物省エネ法オンライン講座 令和元年度改正建築物省エネ法オンライン講座テキストより

 

①の標準計算ルートは住宅の外皮計算でよく使っているのですが、

外皮の総面積を求めて、外皮平均熱還流率(Ua値)や冷房機、暖房機の平均日射熱取得率(η値)を計算で算出し、一次エネルギーの計算も行う1番正確な計算結果を求められるルートです。

 

 

次に②のフロア入力法ですが、これは令和2年から共同住宅の簡易評価方法として公表されたもので階ごとに性能を計算するというものです。

「住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」のHPより、共同住宅フロア入力法計算プログラムを入手することができます。

 

住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラムHPより

 

しかし、ここで要注意なのが入力の解説の書面を読んでいると2層以上で構成される住戸を有する共同住宅はこのプログラムに適用することができないと書いてあります!

 

共同住宅フロア入力計算プログラム 入力の解説より

 

長屋は撃沈です。

 

 

 

③の仕様ルートは構造の審査でも仕様基準ってありますよね。

それと同じような感じで使用する断熱材が基準に適合しているか否かを見るだけのルートです。

「省エネ届出 仕様基準」と検索すると国土交通省の資料ライブラリーが出てきて、その中に仕様基準ガイドブックというものがPDFであります。

 

国土交通省 資料ライブラリーより

 

このPDFの中に仕様基準チェックリストがありまして、壁や床などの断熱材の熱抵抗を記入していき、適否を確認していくというものです。

 

私も最初、詳細計算をするのが面倒だったので仕様基準でなんとか提出できないかとチェックしてみましたが、これが意外と性能的に厳しい箇所があり断念…

たしか天井が適合していなかったです。

仕様基準は簡単な分、かなり有利な方で見てあるのでそれなりに性能が良くないと適合にはならないかもしれません。

 

 

 

ということでやはり、詳細計算ルートしかないな…ということで今回は外皮計算から一時エネの計算まで全て書類を作りました。

 

ちなみに私は福井コンピューターのアーキトレンドで外皮計算をしました。

物件の設定に共同住宅という設定があり、共同住宅の設定にすると界壁などを入力することができるようになります。

1住戸づつ外皮計算のデータを作って計算して、1住戸づつのUa値を算出しました。

(もっと効率的なやり方があったら誰かおしえて~;;)

 

そのほかの必要書類、図面などはこちらのテキストを参考にしながら作成しました。

改正建築物省エネ法オンライン講座の資料ライブラリーよりダウンロードすることができます。

改正建築物省エネ法オンライン講座HP 資料ライブラリーより

 

参考にしてみてください。

【令和4年受験】1級建築士製図試験やらかしても受かった話 試験当日の体験談

こんにちは!

 

今日は一級建築士の製図試験当日にやらかした話とギリギリで回避した話、やらかしていたけど合格できた話を書いていきたいと思います。

体験談として気を付けた方がいいことやマインド、それでも受かるんだということを参考にしてもらえるかなと思います!

私は令和4年に製図試験に初受験で無事合格、一級建築士の免許をもらうことができました。

 

ぶっちゃけ合格発表を見るまでは、あれもあれもやらかしたしやっぱり厳しいかな…と思っていました。

しかし、自分の受験番号が載っていてびっくりしました😭

まぁ今となっては自分が思っている以上に他の受験生もやらかしていて、自分はまだマシな方でギリギリ受かったのかなと思っています。

 

令和4年の課題は「事務所ビル」

今年受験する方であれば問題文を見たことがあると思いますが、例年のごとくサプライズのような出題もいくつかありました。

私が驚いたところで言うと

・階数、延床面積の指定が無い

・延床面積の指定はないが貸事務室面積の指定あり

・支持地盤がかなり深く、杭基礎などの選択が必要

・最上階にシェアオフィスの要求

が大きな点だったと思います。

 

階数や床面積の指定が無いこと、最上階にシェアオフィスの要求があることに関してはビビりはしましたが、冷静に考えればなんてことない問題です。

 

大きな落とし穴となったのは事務室面積の指定と杭基礎でした!

 

貸事務室面積の指定はぜひ実際の問題文を見てほしいのですが(いや、絶対見てください)

指定床面積の欄に「基準階の合計3000㎡以上」と書かれています。

しかし書かれているのは貸事務室A、Bの欄。

これは貸事務室の部屋面積の合計が3000㎡以上でないとNGです。

これを基準階の床面積合計で3000㎡以上であればよいと勘違いをしてはねられた方がたくさんいたようです😱

 

試験当日の話ですが

私も最初、基準階の床面積の合計を3000㎡以上にしたらいいんだと思い、エスキスを進めていきました。

何も疑うことなく、計画の要点をだいたい書き、1/400を書き終え、回答用紙に柱を書き壁を書き、断面図もそのまま書いてしまいました。

この時点で残り2時間ほどだったと思います。

 

時間に余裕を持って部屋名などを書こうと思った時に、面積表を記載するのを忘れていたことを思い出し(学校では作図する最初に書くように言われていたのに…泣)面積表を書こうとしました。

その時にハッとしました。

回答用紙に貸事務室A+Bの延床面積を書く欄があったのです。

 

採点者がこの欄を見た瞬間、一発アウトにされるやつだ…と思いました。

私が書いていたプランでは基準階の床面積が3000㎡以上の図面だったため、貸事務室自体の床面積は2500㎡ほどでした。

 

その時は死ぬほど焦りました。笑

軽くパニックになりそうになりながら一旦落ち着こうと思い、トイレに行き(パニックになりそうな時は絶対トイレに立った方がいいです!少し冷静になれます)

「どうしよう…今、書き直したら図面は黒くなるし時間も無くなる…」

「今の基準階で3000㎡以上であっている可能性も少しはあるんじゃないか…」

「もう今年はあきらめるべきか…」

などとぐるぐる考えました。

5分くらいトイレやその前の廊下で考えていましたが、

やはり少しでも有利だと思う方を選択しようと思い、貸事務室の床面積を3000㎡以上にするために図面を直そうと思いました。

 

しかしここで問題なのが各階1グリットを貸事務室にしたくらいでは面積が足りないということ。

もう、スパン割りを変えるか階数を増やすしか方法はありませんでした。

 

そこで悩んだ末、基準階の階数を1階増やすことにしました。

階数を増やすと北側からの道路斜線にかかってしまうため、建物位置をずらさなければならず、しかしもう1から書き直している時間もない。

苦肉の策で回答用紙の敷地をずらしました。

 

もともとの敷地に✖を書き、ずらした敷地を太い線で書きました。断面図も同様。

この時、自分の作図が早かったことにとても助けられました!最後の15分くらいで〇特を書いたり図面に要点を書いたりして仕上げました。(チェックは5分くらいしかできてないかも;;)

 

そんな感じで試験は終わりました。本当に大変だった~

 

後日、書いた図面に対して学校の先生が講評してくれる会(なんて名前でしたかね😅)

で面談をするのですが、その時にはじめて杭基礎にしなければならなかったということを知りました。

私はお恥ずかしながらなんの疑問もなく、30mほど地盤改良をしていましたw

杭基礎にしなければいけないような問題は初出題で、べた基礎+地盤改良しか練習してこなかったので思いつきもしませんでした。

 

他にも記載事項にある駐輪場の台数を書いていなかったり、計画の要点でパッシブ技術のところにアクティブ技術の内容を書いていたりしました。

学校からは杭基礎は初出題のため減点はなし。ギリギリ合格ラインに入るかもと言われましたが、私は数々のやらかしに完全にだめだろうな…という気持ちでした。

 

そんな感じでギリギリの回避とそれでも数々のやらかしをしていた私でしたが、

無事合格することができました。

なぜ合格できたのかはわかりませんが、受験生の方に伝えたいことは

 

初出題で自分がわからないことはみんなもできてないこと。

迷ったら少しでも有利になる方を選択すること。(安牌を取る)

迷った時、行き詰った時はトイレに立って気分転換すること。

試験中に何があっても諦めないこと。

です。

なんだかすごく精神力を試された試験だったなと思っています。

自分がわからないことはみんなもわからないと思えるくらい今、頑張ってください。

応援しています!

【令和4年受験】一級建築士製図勉強法 宿題以外に取り組んだこと

こんにちは!

前回に引き続き一級建築士製図の勉強をしていた時のことを書いていきたいと思います!

お盆休みは受験生にとってまとまった時間が取れるとっても大切な休みですね。

私は受験生の時、お盆休みは私用があり1日くらいしか勉強に使える日がありませんでした(;^ω^)なのでお盆休みが終わってから必死に勉強していました…。

作図手順、階段の書き方なんかはお盆休みの時に完全マスターしてしまうと後々助かると思います!

 

さて、今回は私が製図試験の勉強期間に学校の宿題以外にしていたことを書いていきたいと思います!

私は去年(令和4年)一級建築士の学科を通過して、S校の短期コースに通い同じ年に製図試験も合格することができました。

 

私は学科からS校に通い、勉強していましたが2年間受からず3年目に独学でやっと合格できました。その時に学校から出される宿題だけをやっていても私は受からないということを感じました。

なので製図では学校の授業や宿題はもちろん全て行いましたが、それにプラスして講師の方から言われたことや、個人的にネットなどで調べていいな、と思ったことを実践していました。

したほうが良いかどうかはさておき、私は合格できたので参考程度に読んでもらえると嬉しいです☺

 

まず、製図勉強期間の初期から行っていたことですが、学校から貰える全ての課題を1/400でノートにまとめていました。(youtubeでたぬきさんが言っていました🙏)

私が受けていた年は、1/1000のエスキスをまとめる冊子が学校から支給されていて、毎回授業と宿題の課題をその冊子にまとめていました。それは宿題としてありましたが、それにプラスして1/400で自己プランと回答例のプランをノートに書き出して、見比べられるようにし、次のページにその課題の特徴や設備、用途地域などを書き出していました。

ノートは確か100均で買ったものです。

 

 

字が汚くてお恥ずかしいですがこんな感じです。

 

 

特徴は学校から言われた特徴や、自分が他と違うと感じたことを書いていました。

その課題の特徴を自分なりに書き出すといい、というのは講師の方に教えてもらったことです!

最初はノートにまとめるのにも時間がかかりましたが、慣れていくに連れて1時間くらいで毎回まとめられるようになりました!

ゾーニングが下手と講師に言われた時は管理部門、共用部門などを色鉛筆で塗ってみたりもしました。

なんとなく自己プランの方がごちゃごちゃしている感じはわかりますが、これに関しては正直意味があったのかは不明(^^;

 

他には、試験1ヶ月前くらいの時期に、ネットで今年はN校の課題がいいという情報を見て(ビリケツさんのブログです🙏)

N校の担当者に模試だけ買えないか問い合わせて模試の課題だけ購入しました。

S校の模試は情報が多くまとめるのに苦労する課題が多かったのに対してN校の課題はシンプルで王道な印象をうけたことと、細かい部屋数の指定がありその配置の仕方がとても勉強になったのを覚えています。

少しお金はかかりますがおすすめです!

 

他にも過去の同じような課題の問題文を拡大コピーして解いたりしました。

解いてから標準解答例を改めて見るとクオリティの高さにびっくりすると思います😂

 

試験直前には計画の要点詰め込み期になると思いますが、講師の方に教えてもらった勉強法で、小さめのノートにとにかく書きまくって理由と結果を赤ペンでなぞりながら覚えました!

なぜ小さめのノートかと言うと小さい方が頑張った感が出るからです笑(講師の方が行ってました!)

 

余談ですが、計画の要点は最後の詰め込みでなんとかなる、と講師の方に言われていましたが実際に私もなんとかなりました!笑

直前まで不安な要素ですが講師の方々を信じてよかったと今は思っています。

 

また、学校から大量にもらう課題のまとめ方ですが、私と同じクラスの人はA2の図面を入れられる大きなファイルを持ってきている人が多かったですが、私はきれいにファイリングするのが苦手だったので、課題ごとにクリアファイルを作ってそこにガサっとすべての書類を入れていました。😅

 

学校からもらうA3の課題文と回答例と計画の要点だけはのりで貼り合わせて見返しやすいようにしていました。

 

以上が私が学校の宿題以外に自分で取り組んでいたことです!

学校から出された教材なんかは宿題として言われなくても全て終わらせました!

それが最終的な自信と絶対合格するという意地につながったと思います。

まだそこまで極限の時期ではないと思うのでいろいろ試してみるのもいいと思いますよ〜

応援しています✊

 

一級建築士製図 作図スピードアップのために行ったこと

こんにちは!

先週の日曜日に一級建築士の学科試験が終了しましたね!

もう去年受験してから1年もたったのかとしみじみ…

正直その後の製図が大変すぎて3年前くらいの気持ちです。笑

 

 

学科の試験が終わったら次は製図試験ですね!

私は学科合格した年に一気に製図も合格することができました!

誰かの参考になるかはわかりませんが、製図の勉強をしていた時のことを書いていきます☺

 

今回は製図の勉強を始めて一番最初の壁、製図の書くスピードについて書いていきたいと思います。私は製図の勉強を始めて3回目くらいの授業まではクラスで1番書くのが遅いくらいでしたが、次の週には激的にスピードがアップして講師の方にもなにがあったの!?と驚かれました笑。

その時にしたことを書いていきたいと思います!

 

まずはじめに紹介として、私は学科3年目は独学で通過して、製図は資格学校のS校短期に通いました。

なぜS校にしたかというと会社の先輩がS校に通って一級建築士に合格していたからです。

学科試験が終わって束の間の休息がある1週間ほどは、製図試験の時間やどのような内容なのかを調べたり、合格者のブログやユーチューブを見たり、製図の試験に必要な道具をそろえたりしました。

学科の時に学んだことですが、学校で言われたことをやっているだけでは私は合格できませんでした。なので貪欲にいろいろな方面から情報を収集することが必要だと思います。製図の時も試験直前までつまずくことがあると、先生に相談+自分にあった方法を調べるなどしていました。そうやってなんとか合格しようとあがき続けることはとても大事なことだと思います。

 

ここからが本題の製図スピードアップの話です↓↓↓

学校の勉強の進め方は最初の2回くらいは過去の図面の模写をしました。

ちなみにこの時にある特別講座は私は受けていません。

製図を書くスピードが速くなるという内容の講座ですが、最終的には講座を受けた人よりも私の方が早くなっていました…笑

製図を書くスピードですが、3回目くらいの頃はたしかに講座を受けた人の方が早かったですが、今振り返って思うにスピードが上がらなかった原因は

 

①製図の手順を十分に覚えていないため、書く時に迷いがある。

②図面をきれいに書こうとしている。

③使いこなせていないのに道具が多すぎる。

 

最初の方の時間のかかる要因はだいたいこの3つだったかなと思います。

まず①ですが、そもそも手順を覚えていなかったら書けないのは当たり前で…😅

学校的には最初の2回くらいの講座でもう書き方はマスターしているものとして進んでいきます。しかし、一級の製図の内容は数回書いただけですべて覚えられるほど簡単なはずもなく…という感じで、書きながら「次は何だったかな~」という感じで書いているとあっという間に時間が無くなってしまいます。

この点は特別講座を受けている方々は1日みっちり何枚も図面を書かされるので覚えられるのかもしれません。

私は最初の特別講座を受けておらず、その次の通常講義でほかの生徒に大幅に遅れをとってしまい、S校側の人に特別講座を受けていないから差が開いている的なことを言われて、くやしくて次の講義までに宿題+5枚くらい模写しました。そのおかげで手順はマスターできました😊

 

次に②ですが、私は仕事では図面は相手に伝えるためのものだから綺麗にわかりやすく書きなさいと教えられてきました。

なので製図の授業でも最初は図面をきれいに書こうとしていました。

しかし、製図の試験ではいくらきれいに書いても完成していなければ不合格、必要なことが書いていなければ不合格なのです。

最初に交換添削をしたときに隣の方の図面は正直めちゃくちゃ汚かったです笑。

でも、未完成の私よりはちゃんと採点できるしランク付けもできる。

対して私は未完成で問答無用でランクⅣです。

図面のきれいさは製図に慣れてきて少し余裕を感じたら調整するくらいの気持ちでいいです。私は本番でもきれいに調整する余裕はありませんでしたが笑。

多少ずれても気にしない、多少歪んでも気にしないの精神です。

 

③については、最初に学校から準備するように言われる道具がけっこうあると思うのですが、道具がありすぎると持ち替える時間が多くなりますし、探す時間も無駄になります。

正直、最初に学校に準備してと言われた道具は多すぎました。

最終的には

シャーペン0.5の2Bを1本+予備に同じもの1本

シャー芯(0.5 2B)

消しゴム

字消し板

マーカー(学校指定の色)

フリクションボールペン赤、青

エスキース用紙にグリット点打つ用の太めの赤ペン(問題文で特に強調したい時も使います)

テンプレート

三角定規(でかめの1つ)

コンパス

電卓

三角スケール(でかめのやつ)

マスキングテープ

製図用の手袋

ですね。

 

最初にそろえたけどいらない!となったものは

細かいところを消す消しゴム(字消し板使用)

消しカスはらうブラシ

勾配定規(点打って線引いた方が早かったので)

小さい三角定規(小回り効くとのことで試してみたが合わなかったようで…)

0.3と0.7のシャーペン

ですね。

シャーペンは直前まで0.7など使い分けていましたがわずらわしくなり、最終的に0.5で柱などもごりごり書いていました。

もちろん本番ではペン類などの予備は完備していました。

三角定規はたくさんあっても邪魔なだけです。

 

後は、

階段の書き方は早めに熟知しておくことが大切です。書き方テキストなど見ながら何度も階段だけ書いてください。

youtubeなどで時短の書き方を教えてる動画がたくさんあるので移動しながらでも聞いてみてください。試してみる価値はあると思います。

私がYouTubeから得て実践したのは寸法線の黒丸を書かないことですw採点に関係ないものはとりあえずは省きましょう。

 

以上を心掛けたところ私は1週間で激的にスピードアップしました。

試験本場でも製図の早さにかなり助けられたと自分でも思っています。

製図受けられる方、短期集中で頑張りましょう!

 

一級建築士合格後の燃え尽き症候群

こんにちは!

 

今日は雑談なのですが、一級建築士に合格した後に燃え尽き症候群になった話です。

建築士という職業は、就職してまずは2級建築士を受けて、実務経験を積みながら一級建築士を目指すというわかりやすいレールがあるように思います。

そのため、就職して最初の目標は一級建築士を取得すること、という方も少なくないのではないでしょうか。

私も就職してからの目標は一級建築士を取得することで、就職して2級建築士に合格し、そこから1年くらいして法改正があり、受験資格がもらえ、一級建築士試験に3年間受験してやっと合格しました。

大変だったとはいえ、こうして見ると非常にわかりやすレールの上を歩んできたんだと思います。

一級建築士の資格取得を目標に今まで頑張ってきた私は目標を達成してしまい、今年の1~5月頃までは目標もなく燃え尽き症候群のような状態でした。( ゚Д゚)

目標がないことへの虚無感から、仕事にもやる気が出なく、これからどうしよう…ということをずっと考えていました。

資格取得のために必死に勉強していたころはある意味充実していましたからね。

資格は取ることが目的でなくて資格を取った後が勝負だと言いますよね。

わかりやすいレールの上を走ってきた建築士としては一級建築士の資格を取った後が

建築士としての本当の分岐点なのかなと思います。

だから、一級建築士を取ったら転職をする方が多いですよね。

私も転職を考えたりしましたが、これがしたいと思えるようなことも見つからず…

5か月間ほど燃え尽き症候群によるやる気のなさと、これからの目標について悩んでいましたが、

ふとした時に、建築士試験の勉強をしている時に世界の名建築について調べて、いつか行ってみたいな~と言っていたことを思いだし、

次なる目標は仕事をやめて、世界旅行に行こうと決めました!

転職だけじゃなくてこんな選択もアリですよね♪

そのために今はお金をためることと、英語の勉強も少しづつしています。

 

他の建築士の方の資格取得後の行動もぜひ聞いてみたいです☺

 

一級建築士の学科試験当日の話

最近、公私ともにバタバタとしていて久しぶりのブログです!

 

さて、二級建築士学科試験も終わり、

一級建築士の学科試験も目前に迫ってきましたね!

 

ここまで来ると後は少しでも知識を詰め込むか、余裕のある人は試験前に見るカンニングペーパーを作成するような時期かなと思います。

 

私は一級建築士の学科試験を合計3回受けていて、3回目でやっと合格しました。

1年目は範囲が広くまったく網羅できていない状態で不合格、2年目はかなり自信のある状態で受験しましたがあと1点というところで不合格となりました。

 

2年目は知識の量もまだ足りていなかったと、今となれば感じていますが試験当日にあれがなければもしかしたらあと1点くらい取れていたのかも…と思っている失敗がいくつかあります。

 

まず1つ目は、試験当日の朝にアイスコーヒーを飲んだこと!

 

なんだそんなことか…と思われる方もいるかもしれませんが、

万が一私と同じ落とし穴に落ちてしまう人がいてほしくないので書いておきます😭

一級建築士の試験は仕事をしながら毎日睡眠時間を削って勉強しないといけない過酷な試験ですよね。それゆえに、眠気覚ましにカフェインを含むコーヒーを毎日飲んでいるという方も多いと思います。

 

ただ!コーヒーには利尿作用があるということを忘れずに!

朝に飲んだアイスコーヒーの尿意は法規の時間に到来します!(個人差アリ😅)

ただでさえ時間との勝負の法規の時間にトイレなんて行っている暇はありません。

しかも法規の時間にトイレに行く余裕のある人なんてほとんどいませんから、試験官もあまり会場を見回っていないことが多く、手をあげてもなかなか気付いてもらえない始末w

そんな感じで焦りと動揺もあったりして、最後の2問はさらっとしか問題を読めずに時間切れになってしまいました。

あれがなかったらあと1点くらい取れてたんじゃないか…と思ったりします。

 

 

2つ目は計画の問題が難しすぎて試験中に終わった…と思ってしまったことです。

 

私が受けた令和2年度の試験では計画での初出題が非常に多く、特に作品の問題が初めて聞くような建物名ばかりで、地元の建物で知っている or  運でしか取れなくない?というような問題がいくつかありました。

一番最初の計画でわからないことだらけで、計画環境の試験中に

やばい…もう足切りで終わったかも…と思ってしまいました。

それで落ち込んでしまって少なからず精神的に法規構造施工に影響していたかも、

と今になって思います。

しかし、結果的に計画は足切りにはなりませんでした。また、みんなわからなかったため足切り点もその年だけ低かったです。

自分がわからないことはみんなもわからない!の精神を持つことと、

できなくても切り替える精神力が大切です!

 

 

と、まぁ後悔していることを2つ上げました。

 

合格した3年目の試験当日に気を付けたことは、

・法規が終わるまでは水分を取りすぎないようにしたこと。

・昼食は少しでも頭に詰め込めるようにすぐに食べられるパンとおにぎりにしたこと。

・構造、施工の時間は脳が疲れてきているので試験前にチョコを食べたり、レッドブルを飲みながら試験を受けたこと。(缶飲料を飲んでいいのかはわかりませんが、足元に置きながら時々飲む分には注意されませんでした)

 

 

あと!問題に関しては、迷ったら最初に選んだ方を選ぶようにしました!

 

問題を解き終わって見直しをしているうちに「あれ、こっちかなぁ…」と迷いが出てくることはあると思います。

私は2年目にそこで回答を変更してことごとく間違えていたという前例があったので

3年目は50%以上の自信がない限り最初に選んだ方で回答しました。

これは個人差がありそうなので、模試などで自分の傾向がわかるといいですね。

 

以上が2年目の試験を受ける自分に、今の自分が気をつけろよ!と言いたいことですw

 

あと1点に泣かないためにベストを尽くしてください!

住宅エコリフォーム推進事業

こどもエコすまい支援事業や先進的窓リノベ事業の申請に慣れてきた今日この頃ですが、

住宅エコリフォーム推進事業ってやつも令和5年5月26日から始まったらしいです。

もー似たような名前のやつ多すぎ…と思いながらも概要調べたので書いていきます。

 

住宅エコリフォームの補助対象は名前にもあるようにリフォームの補助金です。建替えも対象にはなってますが、補助額の上限が35万までなのでこどもエコやゼッチの補助金が使えるならそちらの方が絶対いいですよね。

あと性能表示とかで耐震3を取らないとなので会社に寄っては35万より高くつくところも多いと思います。

 

全体改修と部分改修に分別されるようですが、部分改修の方が使いやすそうなのでそちらについて書きます。

 

部分改修で対象となるのは

①複数開口部の断熱改修※必須

②設備入れ替え

 

まず、複数の開口部の断熱改修が必須工事となります。

開口部の断熱改修は、窓リノベの対象の性能の内窓等が対象となっています。

こどもエコのゼッチレベルでは対象になりません。

また、開口部の断熱改修は、複数する必要があります。窓リノベでは玄関ドアは対象になりませんでしたが、このエコリフォームでは対象になります!

玄関ドアと内窓一箇所設置とかでも対象になります。ガラス交換2箇所とかでも対象になります。とにかく2箇所以上開口部の断熱改修が必要です!

 

開口部の断熱改修を2箇所以上すれば、設備改修も補助対象になります!こどもエコと似たような感じですね。

エコキュートや高断熱浴槽、浴室の水栓、蓄電池やLED照明などが対象となっています。

こどもエコと似ていますが水栓は浴室だけですし、家事負担軽減に当たるような食洗機などや、エアコンなんかもこのエコリフォームでは対象になりません。設備の対象は狭いですが、浴室リフォームするのであればエコリフォーム推進事業を利用した方が補助額は大きいでしょう。

その補助額はというと、モデル工事費の40%or実際の工事費の40%のいずれか小さい方になってるのでこどもエコよりははるかに補助金をもらえますが、窓リノベよりは貰えないかな、というかんじですね。

さらに上限は35万までということを忘れないようにしないといけないですね。

また、最低補助額は5万からです。

 

このエコリフォーム推進事業も最初に事業者登録が必要で、事業者登録が完了してから着工した物件が対象となりますのでまずはそこからです!